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ラグビー選手の頭部テーピングの目的は?耳の保護が関係ある?

生活
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ラグビーの試合中に、特にケガをしているわけではないのに頭にテーピングを施している選手を見かけることがあります。これが何のために行われているのか疑問に思ったことはありませんか?

この記事では、ラグビー選手が頭にテーピングをする理由について掘り下げてみました。

ラグビー選手の耳を守るテーピングの重要性

なぜ耳を特に保護するのか?

ラグビー選手が試合中に頭にテーピングを施しているのを見たことがありますか?特に耳周りにテーピングを巻いている選手を見かけることがあります。これは単に頭部を保護するためではなく、特に耳を保護するために行われています。

耳をテーピングで保護する主な理由は以下の通りです。

耳の損傷を防ぐ

ラグビーは身体的な接触が激しいスポーツであり、耳が損傷するリスクが特に高いです。耳が他の選手との接触で引っ掛かり裂けるのを防ぐため、また、頭部への偶発的な衝撃から耳を保護するためにテーピングが使用されます。例えば、タックルの際に相手の膝が耳に当たることもあり得ます。

「餃子耳」の形成を防ぐ

耳の変形、通称「餃子耳」(海外ではカリフラワーイヤーとも呼ばれます)は、ラグビーや他の格闘スポーツで一般的な損傷です。この変形は、耳への繰り返しの衝撃や擦れによる内出血が原因で、耳が腫れて最終的には硬化してしまう状態を指します。

「耳がわく」とも表現されるこの状態は、放置すると耳の形が永久に変形してしまうため、予防が非常に重要です。重い症状の場合は、医療機関で血を抜く処置を行うことがありますが、テーピングによる予防が最も一般的な対策です。

ラグビー選手がテーピングを用いるのは、これらの損傷を防ぎ、より安全にスポーツを楽しむためです。

ラグビーでテーピングを巻く選手と巻かない選手の違い

テーピングを頭に巻く主な理由は耳の損傷を防ぐためですが、全ての選手がテーピングをしているわけではありません。では、テーピングを巻く選手と巻かない選手にはどのような違いがあるのでしょうか。

フォワード選手が主にテーピングを使用

ラグビーにはフォワードとバックスの二つの主要なポジションがあります。フォワードはスクラムやモールなどの密集戦に主に関与し、バックスはフィールドを広く使い、ボールのパスやトライのチャンスを作る役割を担います。

特にテーピングを頭に巻いているのはフォワードの選手たちで、中でもロックと呼ばれるポジションの選手が多いです。ロックはスクラムでセカンドローに位置し、フロントローの選手たちの間に頭を挟んで強く押し進めるため、耳への圧力が非常に大きくなります。

このような状況下で耳への損傷を最小限に抑えるため、特にロックポジションのフォワード選手たちはテーピングをして耳を保護することが一般的です。

なぜラグビー選手はヘッドギアを避け、テーピングを選ぶのか?

耳を保護するためにヘッドギアの使用が考えられますが、ラグビー選手の多くがテーピングを選ぶには特定の理由が存在します。

ヘッドギアは主に頭部の裂傷を予防し衝撃を軽減する役割を持ちます。特に未成年の選手には着用が義務付けられていることが多く、布製のヘッドギアは耳を保護するのに有効ですが、衝撃に対して完全な保護を提供するわけではありません。

ヘッドギアを使用しない理由を具体的に見ていきましょう。

サインの聴取困難

ヘッドギアを着用すると耳が覆われるため、周囲の音が聞き取りにくくなります。これは特にラインアウトやスクラムなどのセットプレイで選手間のコミュニケーションを難しくし、パフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。

圧迫感と視界の制限

ヘッドギアは頭を全面的に覆うため、圧迫感を感じることがあります。さらに、視野が若干制限されることもあり、これがプレイに集中することに影響を及ぼすことがあります。

蒸れと不快感

ヘッドギアは密閉性が高いため、長時間使用すると頭が蒸れて不快感を感じる選手も少なくありません。

外見への抵抗感

ヘッドギアの見た目や、着用することで「軟弱者」と見られる社会的な偏見により、選手がヘッドギアを敬遠することもあります。

これらの理由から、多くの選手がヘッドギアの代わりにテーピングを選ぶことを選択しています。テーピングは必要な部分のみをピンポイントで保護できるため、上記のデメリットを避けることが可能です。

ラグビー選手のテーピングの目的

ラグビーで選手が頭にテーピングを施しているのは、実は耳を保護するためです。試合中に耳が衝撃や摩擦にさらされると、内出血が発生しやすく、それが蓄積することで耳が腫れ上がる現象を「耳がわく」と表現します。これが原因で激しい痛みが伴うこともあります。

繰り返される内出血は、最終的に耳が硬化して形が変わり、俗に「餃子耳」または「カリフラワーイヤー」と呼ばれるようになります。この状態になると、外見の変形だけでなく、治療が難しくなることもあります。

そうしたトラブルを予防するため、ラグビー選手は特に耳の部分に集中してテーピングを行い、衝撃や摩擦から耳を保護しています。

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