「加味(かみ)」という言葉、なんとなく意味は分かるけれど「考慮とどう違うの?」「メールで使って変じゃない?」と迷いやすいですよね。
この記事では、加味の意味・使い方・ビジネスメール例文・考慮との違い・言い換えまでまとめて解説します。
- 【結論】「加味」は“要素を付け足して、結果に反映する”こと|メールは「〜を加味して」が鉄板
- 「加味(かみ)」の意味と由来|漢字からイメージで覚えよう
- まずはこれだけ!ビジネスでよく使う「加味」の定番フレーズ
- 【コピペOK】ビジネスメールで使える「加味」例文テンプレ
- 例文5選|シーン別に「加味」を自然に使うコツ
- 誤用に注意|「加味」を使うと不自然になるNG例
- どっちが正解?「加味」と「考慮」の違い
- 言い換えで表現力アップ!「加味」の類語・言い換え表現のコツ
- 英語で「加味する」はどう言う?(メールで使える表現)
- 【チェックリスト】「加味」を使う前の最終確認
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|加味=付け足して反映。メールはテンプレ+言い換えで迷わない
【結論】「加味」は“要素を付け足して、結果に反映する”こと|メールは「〜を加味して」が鉄板
結論からお伝えすると、「加味」とはある要素や条件を付け足して、判断や結論に反映することです。
ポイントは、ただ「考える」だけではなく、
- 条件や事情を足す
- 足した内容を結論に反映する
という2段階があることです。
ビジネスメールで最もよく使われる形は、次のような言い方です。
- 「〜を加味して判断します」
- 「〜も加味したうえでご提案します」
- 「〜を加味し、見積を作成しました」
逆に、何を足すのかが曖昧だと「加味」がふわっとして不自然になるので、そこだけ注意すれば安心して使えます。
一言で理解:加味=足す+反映する
「加味」は、料理で味を足して仕上げるイメージに近いです。材料や調味料を足して、完成品の味に反映されますよね。
ビジネスでも同じで、条件を足して、判断や提案の中身に反映すると覚えると迷いにくいです。
迷いやすいポイント:「加味=考慮」ではない(似ているけど違う)
「考慮」も似た場面で使われるため混同しやすいですが、
- 考慮:考える・気にかける
- 加味:要素を足して、結論に反映する
という違いがあります。後半で比較表つきでわかりやすく整理しますね。
「加味(かみ)」の意味と由来|漢字からイメージで覚えよう
辞書的な意味:条件・要素を付け加える
「加味」は、言葉としては「味を加える」と書きますが、実務では「味」そのものではなく、条件・要素・事情を付け足す意味で使われます。
「味を足す」→「要素を足す」イメージが分かりやすい
文章が苦手な方ほど、漢字のままイメージすると覚えやすいです。
- 「加」=足す
- 「味」=要素・ニュアンス・条件
つまり「要素を足して、全体の仕上がり(判断)を整える」という感覚です。
日常での使い方(料理・文章)とビジネスの違い
日常だと「スパイスを加味する」など、少し堅い言い方として使われることがあります。
一方ビジネスでは、「条件」「リスク」「事情」「季節要因」などを判断材料として足すニュアンスで使うのが一般的です。
まずはこれだけ!ビジネスでよく使う「加味」の定番フレーズ
「加味」は、よく出てくる形がほぼ決まっています。まずはこの3つを覚えると、文章が作りやすくなります。
「〜を加味して判断する」
意思決定でとてもよく使います。
例:「コストと納期を加味して、最適な案を選定します。」
「〜も加味すると」
追加条件を入れて話を進めるときに便利です。
例:「繁忙期も加味すると、納期は1週間延びる見込みです。」
「〜を加味した上で」
丁寧で、メールにもそのまま使えます。
例:「現状の制約を加味した上で、代替案をご提案いたします。」
使うと堅すぎる場面は?(会話/チャットでの注意)
会話や社内チャットなど、カジュアルな場では「加味」が少し堅く見えることもあります。その場合は、
- 「踏まえて」
- 「織り込んで」
- 「反映して」
に言い換えると自然です。
【コピペOK】ビジネスメールで使える「加味」例文テンプレ
ここからは、メールでそのまま使える形をまとめます。読みやすさを優先して、難しい言い回しは避けています。
依頼:条件を加味したうえでご提案いただけますでしょうか
「〇〇の条件も加味したうえで、ご提案いただけますでしょうか。」
(例:予算・納期・利用人数などを足して考えてほしいとき)
確認:◯◯も加味して、見積条件を再確認いたします
「ご指摘の点も加味して、見積条件を再確認いたします。」
報告:△△を加味し、修正版を作成しました
「ご要望を加味し、修正版を作成いたしました。ご確認ください。」
謝罪・調整:事情を加味し、納期を再調整させてください
「現状の事情を加味し、納期を再調整させていただけますでしょうか。」
社内向け:リスクも加味して判断します
「コスト面だけでなく、運用リスクも加味して判断します。」
例文5選|シーン別に「加味」を自然に使うコツ
見積・予算:変動要因を加味して見積もる
「為替の変動要因も加味して、見積金額を算出しました。」
スケジュール:繁忙期を加味して計画する
「繁忙期を加味して、作業計画を前倒しで組みます。」
意思決定:複数条件を加味して判断する
「コスト・品質・納期を加味して、最終判断を行います。」
顧客対応:事情を加味して対応する
「お客様のご事情も加味し、柔軟に対応いたします。」
分析・評価:前提を加味して評価する
「新規施策の影響も加味して、先月比の数字を評価します。」
誤用に注意|「加味」を使うと不自然になるNG例
「加味」は便利ですが、使い方を間違えると文章が急にふわっとします。ここを押さえるだけで、文章の信頼感が上がります。
NG:何を足すのかが書かれていない(ふわっとした加味)
NG例:「諸々加味して判断します。」
何を足すのかが分からず、読み手がモヤっとします。
OK例:「コストと運用負荷を加味して判断します。」
NG:「加味して検討します」のモヤモヤ(自然な言い換えも紹介)
「加味して検討します」は間違いではありませんが、少し引っかかる人もいます。理由は、
- 検討=考える
- 加味=足して反映する
で、役割が重なって見えることがあるからです。
より自然にしたいなら、次の言い換えがおすすめです。
- 「〇〇も踏まえて検討します」
- 「〇〇を考慮して検討します」
- 「〇〇を反映し、再検討します」
NG:「味見(加味)」との混同で会話がズレるケース
「加味」は料理の言葉に見えるため、会話だと少し堅く感じる人もいます。チャットや口頭なら「踏まえて」「織り込んで」を使うほうが自然な場合もあります。
どっちが正解?「加味」と「考慮」の違い
考慮=よく考える/加味=足して反映する
違いを一言でいうと、
- 考慮:気にかけて、よく考える
- 加味:条件を足して、結論に反映する
です。
【比較表】意味・ニュアンス・使う場面の違い
| 言葉 | 中心の意味 | ニュアンス | よく使う場面 |
|---|---|---|---|
| 考慮 | 気にかけて考える | 幅広く使える/丁寧 | 依頼・配慮・判断全般 |
| 加味 | 要素を足して反映する | 条件を入れて結論を整える | 見積・判断・計画・分析 |
使い分け例:上司報告・提案書・議事録での書き方
- 配慮や丁寧さを出したい → 「考慮」
- 判断材料を追加して結論に反映したい → 「加味」
たとえば「お客様のご事情を考慮します」はやさしい印象です。一方「ご事情を加味して納期を再設定します」は、条件を入れて結論が変わるイメージが伝わります。
言い換えで表現力アップ!「加味」の類語・言い換え表現のコツ
【使い分け表】反映する/織り込む/踏まえる/勘案する/考慮する
| 言い換え | ニュアンス | おすすめシーン |
|---|---|---|
| 踏まえる | 前提にして進める(やわらかめ) | メール・会話・提案 |
| 織り込む | 計算や計画に入れておく | 見積・予測・計画 |
| 反映する | 結果に反映させる(はっきり) | 修正・改善・資料作成 |
| 勘案する | 複数要素を総合的に考える(硬め) | 公的文書・固い報告 |
| 考慮する | 配慮しながら考える(万能) | 依頼・調整・丁寧な表現 |
堅め表現:勘案する・斟酌する(使うときの注意点)
「勘案する」「斟酌する」は、丁寧で硬い表現です。相手や文書が堅い場面では合いますが、カジュアルなメールだと浮くこともあります。
迷ったら、まずは「踏まえて」「考慮して」を選ぶと安全です。
やわらか表現:踏まえて・ふまえた上で(読みやすさ重視)
読みやすさを重視するなら、「加味」の代わりに
- 「〇〇を踏まえて」
- 「〇〇をふまえた上で」
がとても便利です。特に社内向けの文章や、相手に圧をかけたくないメールで使いやすいです。
英語で「加味する」はどう言う?(メールで使える表現)
英語では、「加味する」を直訳するより、状況に合う表現を選ぶのが自然です。
take into account / consider(考慮する寄り)
- We will take into account your request.
- We will consider the schedule constraints.
factor in / incorporate(織り込む・反映する寄り)
- We will factor in the risks when estimating the cost.
- We will incorporate the feedback into the revised plan.
英語例文:条件を加味して判断する/リスクを加味して見積もる
- We will decide after taking into account the budget and timeline.
- We estimated the cost by factoring in the potential risks.
【チェックリスト】「加味」を使う前の最終確認
- 何を足すのかがはっきり書けている
- 足した内容が判断・結論に反映される文になっている
- 堅いと感じたら「踏まえて」「反映して」に置き換えられる
この3つが揃っていれば、文章としてとても自然です。
よくある質問(FAQ)
Q. 「加味して検討します」は正しい?
A. 大きく間違いではありません。ただ、少し硬く感じたり、意味が重なって見えたりすることがあります。自然にしたいなら「〇〇も踏まえて検討します」「〇〇を考慮して検討します」もおすすめです。
Q. 「考慮」との一番わかりやすい違いは?
A. 「考慮」は“気にかけて考える”。「加味」は“条件を足して結論に反映する”。この違いを覚えると迷いにくいです。
Q. 目上の人に失礼にならないメール例文は?
A. 「〇〇も加味したうえで、ご提案いただけますでしょうか」「〇〇を加味し、修正版を作成いたしました」などが丁寧で使いやすいです。
Q. 「勘案」と「加味」はどう違う?
A. 「勘案」は複数の要素を総合的に考える硬めの表現です。「加味」は要素を足して反映するニュアンスが強めです。
Q. 英語は consider だけで十分?
A. 多くの場合は consider で通じます。ただ「織り込む・反映する」意味を強く出したいなら factor in / incorporate が便利です。
まとめ|加味=付け足して反映。メールはテンプレ+言い換えで迷わない
「加味」は、条件や事情を付け足して、判断や結論に反映するときに役立つ言葉です。
- 加味=足す+反映する
- メールでは「〜を加味して」「〜を加味したうえで」が使いやすい
- 「考慮」は万能、「加味」は条件反映が得意
- 堅いと感じたら「踏まえて」「織り込んで」「反映して」に言い換えると自然
迷ったときは、「何を足すのか」を具体的に書くことを意識してみてください。文章が一気に分かりやすくなり、読み手にも安心感が伝わりますよ。

