ピンクのテープの意味とは？電柱・登山・工事・都市伝説までやさしく解説

街中や登山中に、ふと木や電柱に巻かれたピンク色のテープを見かけたことはありませんか？
「あれって何のためにあるの？」「もしかして危ないサイン…？」と、気になった方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなピンクのテープの正体や用途、登山や測量との関係、さらにはネットでささやかれる都市伝説まで、分かりやすく解説していきます。

ピンクのテープって何のため？まずは基本をチェック

ピンク色のテープは、工事や測量、登山など、さまざまな場面で「目印」として使われているものです。
蛍光ピンクは目立ちやすく、遠くからでも確認しやすいため、多くの現場で愛用されています。

測量の現場では、地面に打った杭やポイントにテープを巻きつけることで、「ここが基準点です」と知らせる役割を果たします。
建築予定地や道路工事などでも同様に使われ、施工者同士の目印としてとても大切なものです。

実は、テープの色にはある程度の用途の違いがあります。
例えば：

地震や大雨などの災害後にも、救助隊や調査チームが目印としてピンクテープを使用することがあります。
倒壊建物の調査や、立入禁止区域の明示などにも使われており、安全確保の一環なのです。

登山道で見かけるピンクテープは「ピンテ（ピンクテープの略）」と呼ばれ、登山者にとって道案内のような存在です。
迷いやすい箇所や分岐点、ルートが不明瞭な場所に付けられており、安全な登山を助けてくれる目印なんですね。

ただし、ピンテが「登山者のため」だけに付けられているとは限りません。
林業の方が伐採する木に目印として使ったり、調査中の場所に巻かれていたりすることもあります。

ピンテは基本的に人の手によって付けられているものなので、ルールがあるわけではありません。
中には誤って古いルートに付けられていたり、イタズラで付けられたものも。
そのため、ピンテだけを頼りにするのではなく、登山地図やGPSアプリなども併用しましょう。

登山中は、YAMAPやGeographicaといった登山専用アプリの使用がおすすめです。
ピンテが見つからないときでも、アプリが現在地を確認してくれるので安心できますよ。

ピンテを信じて進んでいたら「実は伐採用の目印だった」なんてケースも少なくありません。
特に登山初心者さんは、ピンテ＝安心ルートと思い込まないように注意が必要です。

見分けは難しいですが、「ピンテの数が異常に多い」「ルートが直線すぎる」「道が荒れている」などは要注意ポイントです。
「人の気配が感じられない道」は引き返す勇気も持ちましょう。

過去には、誤ったピンテに従って道を外れ、遭難してしまった登山者もいます。
「ピンテ＝絶対」ではないことを忘れず、複数の情報で判断することが大切です。

SNSでは「ピンクのテープはペット泥棒の目印」という噂が流れたことがありますが、公式にそのような事実は確認されていません。
不安を感じた場合は、すぐに地域の警察や自治体に相談しましょう。

このような噂は、不安をあおる投稿がきっかけで拡散されることが多いようです。
情報の出どころや信ぴょう性をチェックする習慣を持つことが大切です。

気になるテープを見つけた場合は、むやみに外さず、近くの交番や市役所などに相談しましょう。
写真を撮っておくと、相談時にスムーズです。