iPhoneを使ってメッセージを送るとき、吹き出しの色が「青」や「緑」の色の違い、実は料金が発生するかどうかにも関係しているんです。
「LINEやiMessageは無料なのに、SMSを送ったらお金がかかってた…」なんてこと、気づかないうちに起こっている人も多いんですよ。
今回は、iPhoneのSMS送信にかかる料金の仕組みや、節約するための使い分け方法、便利な設定までをやさしく解説します。
実は多い!知らないうちにSMSで課金されていた体験談
吹き出しが緑になってた理由は?
iPhoneでは、相手もiPhoneユーザーなら「iMessage(青い吹き出し)」で無料通信ができます。
でも、通信環境が悪かったり、相手がAndroidだったりすると、自動的に「SMS(緑の吹き出し)」に切り替わり、1通あたり数円〜数十円の料金がかかってしまうことがあります。
「70文字以内だから大丈夫」は本当に正しい?
SMSは「全角70文字までが1通分」とされていますが、絵文字や機種依存文字が含まれていたりすると分割されて複数通になることも。
短文だと思って送ったのに、数通分課金されていた…なんてこともあります。
iPhoneのSMS送信料はいくら?基本料金と課金の仕組み
SMSは送信だけ課金される|受信は無料の理由
SMSは、送信した側にのみ課金され、受信する側には料金がかかりません。
これは携帯キャリアの仕組みによるもので、1通あたりの送信料金は契約しているキャリアや文字数によって異なります。
文字数ごとに料金が変わる仕組みと注意点
一般的に、全角70文字までが1通として扱われ、それを超えると「複数通」として課金されます。
半角英数字の場合は160文字までが1通となりますが、混在していると文字数計算がややこしくなるので注意が必要です。
【料金表】主要キャリアのSMS文字数ごとの料金比較
| キャリア | 〜70文字 | 71文字以上 |
|---|---|---|
| ドコモ | 3.3円 | 6.6〜33円 |
| au | 3.3円 | 6.6〜33円 |
| ソフトバンク | 3.3円 | 6.6〜33円 |
| 楽天モバイル | 3.3円(Rakuten Link使用時は無料) | 最大33円 |
「青」と「緑」の吹き出しで料金が変わる理由とは?
青い吹き出し=iMessage(Apple同士で無料通信)
iMessageはAppleの独自サービスで、iPhoneやiPad、MacなどApple製品間でメッセージをやり取りすると、Wi-Fiやモバイル通信を使って無料で送れます。
緑の吹き出し=SMS(キャリアの通信網を使うため有料)
相手がAndroidだったり、iMessageが使えない状態だったりすると、緑色の吹き出し=SMSに切り替わります。
この場合はキャリアを通じた課金が発生します。
なぜ自動で切り替わる?iMessageとSMSの切替条件
・相手がApple IDでログインしていない
・通信環境が悪く、iMessageで送れない
・設定で「送信できないときはSMSで送信」がONになっている
これらの条件を満たすと、iMessageではなくSMSで送信されることがあります。
キャリア別SMS料金と無料にする裏ワザ
ドコモ・au・ソフトバンクの料金比較
主要キャリアではほぼ同じ料金体系になっていますが、文字数によって段階的に課金額が上がるため、短く送る工夫が必要です。
楽天モバイルは「Rakuten Link」でSMS完全無料に?
楽天モバイルユーザーであれば、「Rakuten Link」というアプリを使うことで、SMSを無料で送ることができます。
ただし、この機能はRakuten Linkを使って送受信することが条件です。
格安SIMでも無料にする方法はある?
格安SIMの多くはSMSに対応していますが、基本的には有料です。
代わりにLINEやメールアプリを併用して無料化する工夫が必要です。
【比較表】メッセージ手段別の料金と特徴まとめ
| 手段 | 送信料 | 受信 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| SMS | 3〜33円/通 | 無料 | 電話番号だけで送信可能 |
| iMessage | 無料 | 無料 | Apple製品間の専用通信 |
| MMS | データ通信料 | 無料 | キャリアメール(@docomo等)に送信可 |
| LINE | 無料 | 無料 | 友達登録が必要。既読確認あり |
シーン別|おすすめのメッセージ使い分けパターン
iPhone同士ならiMessageで安心
相手がiPhoneユーザーなら基本的にiMessageが使えるので、まずはWi-Fi環境で青い吹き出しが表示されているかを確認しましょう。
Androidや通信状態が不安定な相手にはLINEがベスト
SMSは確実に届く手段ですが、料金がかかるため、LINEを利用できる相手ならそちらを優先したほうが安心です。
公式連絡やパスワード認証にはSMSが便利
SMSは電話番号さえあれば送れるため、2段階認証や金融系サービスの本人確認には今でも広く使われています。
高額請求を防ぐためのiPhone設定テクニック
「文字数カウント」をオンにしよう
設定アプリ → メッセージ →「文字数」機能をオンにすると、文字数が表示されるようになります。
これで70文字を超える前に気づけるので安心です。
「SMSで送信」をオフにして自動切替を防ぐ
「iMessageで送信できないときはSMSで送信」の設定がONになっていると、勝手に有料通信になってしまうことがあります。
OFFにしておくことで課金のリスクを減らせます。
画像・動画は必ずLINEかiMessageで送ろう
SMSでは画像や動画は基本的に送れず、MMSに切り替わってパケット料金が高額になることも。
送信にはWi-Fi+iMessageまたはLINEを使いましょう。
SMSに関する意外な落とし穴Q&A
70文字以内でも料金が高いのはなぜ?
記号や絵文字、特殊文字が含まれていると、見た目の文字数とは違って複数通に分かれてしまうことがあります。
認証コードも課金対象?
企業から届くSMS(2段階認証など)は受信無料ですが、自分が返信した場合は有料になるので注意しましょう。
海外SMSはどうなる?
海外へのSMS送信や、海外から送るSMSは1通100円以上になることもあります。国際SMSの料金表は事前にチェックしておきましょう。
迷惑SMSに返信しないで!
迷惑SMSに返信すると、個人情報が抜き取られたり、不正請求の対象になることも。
届いたら開かず削除&迷惑報告を徹底しましょう。
RCSメッセージングとは?次世代SMSの仕組み
RCSとは?SMSが進化した「リッチな通信」
RCSは、画像や動画、既読表示も可能な次世代SMSです。
今後の標準通信になると言われており、Androidではすでに対応が進んでいます。
iPhoneではどうなる?
Appleも2024年後半からRCSへの対応を発表しています。
これにより、Androidユーザーとのメッセージのやりとりがもっと快適になることが期待されています。
まとめ|SMSで損しないための5つの節約ポイント
無料化&節約のためのチェックリスト
- iMessageを優先して使っているか?
- SMS送信は「設定でオフ」にしてあるか?
- 文字数カウント機能をオンにしたか?
- LINEや無料アプリを積極的に使っているか?
- 画像や動画はSMSで送っていないか?
正しく理解すれば、通信費はグッと抑えられる
スマホの通信費は、少しの工夫で大きく変わります。
「緑の吹き出しは有料」ということを覚えておくだけでも、毎月の無駄な出費を防ぐことができますよ。
これを機に、設定を見直してみてくださいね。
