この記事では、昔の通帳が見つかった場合、古い通帳に関する手続きや処分のポイントやリスク面での注意すべきことをまとめました。
古い通帳を発見した時の対応方法
もし昔の通帳が見つかったら、まずはその通帳の現状を確認することが大切です。
通帳がまだ有効なのか、休眠口座になっているのかを知るためには、通帳、印鑑、そして身分証明書を持って最寄りの銀行窓口に行くことをおすすめします。
もし10年以上何の取引もない古い銀行口座を持っている場合、その口座は休眠口座として扱われることが多いです。
また、2年以上取引がない口座には、維持手数料が発生し、年間約1,000円が徴収されることがあります。
休眠預金のお金を引き出す方法と必要な書類
休眠口座の資金を引き出すには、銀行窓口での本人確認が必要です。通常のATM操作よりも手間がかかりますが、必要な書類を持参すればいつでも引き出し可能です。
維持手数料が発生する連絡がきた場合の対応方法
休眠口座になりそうな口座については、銀行からの通知を確認し、必要なら速やかに銀行窓口で対応しましょう。
休眠口座に対する維持手数料の発生については、政府が預金者の資産を保護するための措置としていることから、銀行が手数料を取る理由も明確です。
手続きの期限が葉書に記載されている場合が多いので、早めに対応することが重要です。たとえ残高がわずかであっても、手続きを怠ると維持手数料が発生し続けるため、解約手続きを忘れずに行うことが大切です。
古い通帳の管理や手続き・処分のポイント
古い通帳を適切に管理し、必要ならば適切に処分することは非常に重要です。特に、個人情報の取り扱いには注意が必要です。
国税庁は、少なくとも1年間は古い通帳を保管することを推奨しています。これは、正確な所得計算を行うためです。また、個人事業主や法人の場合、通常は7年間の保管が求められます。
使わなくなった個人の通帳は、1年が経過し、それ以上使う予定がなければ、個人情報保護の観点から速やかに処分することが推奨されます。
古い通帳の安全な処分方法
ここで、古い通帳を安全に処分する方法をいくつか紹介します。
古い通帳の安全な処分方法
①情報の塗りつぶし
通帳に記載されている個人情報(住所、氏名、口座番号など)は、油性マジックでしっかりと塗りつぶしてください。不正使用を防ぐためにも、情報が読み取れないようにすることが重要です。
②細断処理
通帳をシュレッダーで細かく切り裂くことで、情報が復元されるリスクを最小限に抑えます。シュレッダーがない場合は、手で細かく裂くか、ハサミで小さく切り分けてください。
③適切な廃棄:
細かく切った通帳は、新聞紙で包み、他のゴミと区別して袋に入れて廃棄します。これにより、ゴミ収集時に通帳が露出することなく、情報漏えいのリスクを避けることができます。
④銀行窓口での処分依頼
自宅での処分が不安な場合、一部の銀行では通帳の処分サービスを提供しています。自宅に複数の通帳が溜まっている場合は、処分の際に一度に持って行くと手間がかかりますので、通帳更新のタイミングで少しずつ持って行くと良いでしょう。
ただし、全ての銀行がこのサービスを提供しているわけではないので、事前に問い合わせて確認してください。
①〜④の方法を参考にすることで、古い通帳を安全に処分し、個人情報を保護することができます。
古い通帳を長期保管するリスク
古い通帳の処分に特定の期限は設けられていませんが、使わない通帳を長く保持しておくことは、いくつかのリスクを伴います。例えば、通帳が盗まれた場合、不正に資金が引き出される危険があります。
さらに、使用していない通帳と一緒に銀行の届出印もそのままにしておくと、詐欺に遭うリスクも高まります。不正者が届出印を変更し、あなたの名前で資金を引き出すことが可能になるためです。
これらのリスクを避けるためにも、使用予定のない通帳はできるだけ早めに安全に処分することが推奨されます。これにより、個人情報の漏洩や金銭的な損失を防ぐことができます。
古い通帳を発見した時の対応方法・手続きと処分のまとめ
個人情報の漏えいや詐欺のリスクを避けるため、使用していない通帳は早めに処分することが賢明です。また、気付かないうちに、解約されていない口座には維持費がかかることがあり、年間で無駄な費用が発生する可能性もあります。
このため、日常的に自分や家族の銀行口座を適切に管理し、不要な口座は迅速に整理することで、節約と安全の両方を確保できます。
もし家族や自分の昔の通帳が見つかった場合に、この記事が参考になれば幸いです。