長年にわたり、固定電話は連絡手段として広く利用されてきましたが、解約することにはいくつかのデメリットがあります。
例えば、災害時には携帯電話よりも信頼性が高い場合がありますし、連絡先を更新する手間がかかります。また、携帯電話を持っていない人との連絡が難しくなることもあります。
それにもかかわらず、解約することの利点が大きい場合、解約を進めるのが賢明かもしれません。実際に我が家では、携帯電話を新しくしたことを機に固定電話を解約し、月々の費用削減や迷惑電話から解放できたメリットがあります。
ここでは固定電話の解約のデメリットとメリット、インターネット接続や加入権に与える影響について詳しく説明します。
本文の情報をもとに、固定電話の解約を検討してみてくださいね。
固定電話解約のメリット・デメリットはある
固定電話を解約する際のメリットとデメリットを検討することは重要です。
固定電話解約のデメリット
・通信トラブルが発生しやすい場合がある
・既存の連絡先情報を全て更新する必要がある
・携帯電話を持っていない人への連絡手段が制限される
まず、デメリットについて説明します。
デメリット①通信トラブルの可能性
固定電話は緊急時において信頼性が高いとされていますが、携帯電話に比べて、固定電話のほうが通信が保証されやすいとされています。
デメリット②連絡先情報の更新
固定電話番号を連絡先として利用している場合、保険や公共サービス、お気に入りのショップなどの情報をすべて更新する必要があります。
デメリット③携帯電話以外の連絡手段がなくなる
多くの人々が携帯電話を使用していますが、携帯電話を持っていない人々もいます。
その結果、携帯電話がない人々とのコミュニケーションは難しくなります。特に、年少者や高齢者など、携帯を持たない層にとっては、固定電話が依然として重要な通信手段となっています。
固定電話解約のメリット
・毎月の固定費が削減できる
・迷惑電話に悩まされることがなくなる
次に、メリットについて説明します。
メリット①毎月の電話費用が不要になる
固定電話の基本使用料は年間で約22,440円、対して光電話は約6,600円です。
加えて、通話料や追加オプションの費用が必要となりますから、コスト削減を目指す場合、固定電話を解約することが効果的です。
メリット②迷惑電話からの解放
しばしばセールスや詐欺目的の迷惑電話に悩まされることがあります。
ナンバーディスプレイのような機能を利用してこれらを避ける方法もありますが、それにも費用がかかります。固定電話を解約すれば、このような迷惑電話からも自由になれます。
電話解約するとインターネット接続と電話加入権はどうなる？
インターネット接続について
解約するときの固定電話とインターネット接続の関係について解説します。
固定電話の契約を終了しても、光ファイバー経由でのインターネット接続に影響はありません。
ただし、光ファイバーを使ったひかり電話サービスを利用している場合、特別な注意が必要です。ひかり電話のサービスを止めた場合、ルータの機能が停止し、インターネット接続が途切れることがあるためです。
この問題を解決するには、以下の二つの方法が考えられます。
解決方法①光ファイバールータを直接パソコンに接続する
パソコンを光ファイバールータにLANケーブルで接続し、インターネットにアクセスします。
設定には以下のステップが含まれます。
・ルータとパソコンをLANケーブルで接続
・コントロールパネルを開いて「ネットワークとインターネット」を選択
・「ネットワークと共有センター」で「新しい接続やネットワークの設定」を選び、「インターネットに接続」を選択後、プロバイダの情報を入力
解決方法②Wi-Fiルータを設置する
Wi-Fiルータを光ファイバールータにLANケーブルで接続し、設定を行います。
具体的には
・ルータの「ルーターモード」をONに設定
・「PPPoEルーターモード」を選択し、接続先のプロバイダ情報を入力して設定完了
上記の方法により、固定電話の契約を解除してもインターネット接続を維持できます。
電話加入権について
固定電話を取り外す際には、電話加入権も終了します。
固定電話の設置に伴い与えられるこの権利は、解約と同時に失われ、所謂「施設設備負担金」は返金されないことが通例です。
2024年に予定されている固定電話のアナログ回線からIPネットワークへの移行が完了すると、加入権自体が消滅する可能性があります。
固定電話を解約する際のよくある質問
固定電話の解約に関してよくある質問に答えます。
固定電話の社会的な信用はまだある？
固定電話を持つことが以前は信用の証とされていた時代もありましたが、現在では携帯電話の普及によりその重要性は低下しています。公的文書に携帯電話番号を記載することが可能であり、連絡手段も多様化しています。
固定電話番号があると審査で有利になる？
クレジットカードやローンの申し込みでは、固定電話番号や携帯電話番号を使用できます。固定電話番号は、住所が特定できるため、審査での１つの目安になります。
セキュリティ強化のため、SMSを活用した追加認証では、携帯電話番号の登録が必須です。
固定電話の解約には料金がかかる？
固定電話の解約自体には通常料金は発生しませんが、特定の条件下、例えば特別キャンペーンを利用しての契約や、割引やキャッシュバックを受けた場合などには、追加費用が発生することがあります。
そのため、解約を検討する際には契約詳細を確認することが重要です。
固定電話解約のメリット・デメリットはある？インターネット・加入権への影響まとめ
ここでは固定電話の解約についてまとめました。
【固定電話の解約に伴うデメリット】
災害時の通信が不安定になる可能性があります。
既存の連絡先情報を更新する必要が生じます。
携帯電話を持っていない人とのコミュニケーションが難しくなります。
【固定電話を解約するメリット】
固定の電話料金が節約できます。
迷惑電話や詐欺のリスクから解放されます。
光回線を利用している場合、固定電話を解約してもインターネット接続に影響はありません。
固定電話の保持か解約かで迷っている方も多いですよね。特に、家族全員が携帯電話を利用している場合、固定電話はほとんど使われなくなっています。
解約を考える際には、予期せぬ不都合が発生するかもしれないという懸念が付きまといます。
固定電話の解約を考える際は、デメリットとメリットを踏まえて慎重に判断してみてくださいね。
