「fin」と「end」は、どちらも「終わり」を表す言葉ですが、実は使われる場面やニュアンスが少し違います。
この記事では、英語ネイティブの感覚を交えながら、「fin」と「end」の違いと使い分けを、やさしく解説していきます。
finとendの違いをわかりやすく解説
① そもそも意味はどちらも「終わり」
「fin」も「end」も、どちらも基本的には「終わり」や「終了」を表します。
ただし、「fin」はフランス語由来で、英語のネイティブ表現ではありません。「end」は、日常の会話や文章で当たり前のように使われる英語の単語です。
② 語源から見るfinとendの違い
- fin:フランス語で「終わり」の意味。ラテン語の「finis」も語源。英語圏の映画などでは、演出としてあえて「fin」と表示されることがあります。
- end:英語本来の単語。動詞・名詞両方で「終わる」「終わり」として幅広く使われます。
③ 使われる場面の違い
- fin:映画やアート作品、オシャレな演出、SNSの投稿の締めなど、特別な「終わり」の場面で使われます。
- end:普段の会話や文章、ニュース、ビジネス文書、物語のラストなど、日常的なシーンで幅広く使われます。
④ 印象・ニュアンスの違い
- fin:フランス映画やアート作品っぽい、おしゃれ・感傷的・余韻を残す雰囲気。
- end:はっきりと「ここで終わり」と示す、カジュアル・実用的な印象。
⑤ 英語ネイティブが感じる使い分け方
ネイティブ英語話者は、普段「fin」を日常会話で使いません。
映画や芸術作品で「fin」と見かけると、「あ、これはフランス語を使った演出なんだな」と受け取ります。
一方、「end」は普段から「the end(ジ・エンド)」として、物語や映画のラスト、会話、ビジネスなど幅広いシーンで自然に使われます。
⑥ 一覧表|finとendの違いまとめ
| 項目 | fin | end |
|---|---|---|
| 言語の由来 | フランス語・ラテン語 | 英語 |
| よく使う場面 | 映画のラスト、アート、SNS演出 | 日常会話、文章、映画、ビジネス |
| 使う頻度 | 非常にまれ | とても多い |
| 印象 | おしゃれ、余韻、フランスっぽい | ストレート、シンプル、実用的 |
| 英語圏のネイティブ感 | 「英語らしくない」特別な演出 | ごく普通・自然 |
映画や物語で使う「Fin」と「The End」の違い
①「Fin」はフランス語由来の言葉
映画やアニメのラストで「Fin」と表示されることがあります。これはもともとフランス語の「fin(終わり)」から来ています。
英語圏の作品でも、ヨーロッパ風やアートっぽい演出を出したいとき、または古い映画などで使われることがあります。
②「The End」は英語の定番エンディング
「The End」は、英語の映画や物語の定番の締めくくりです。
どんなジャンルでも「ここでストーリーが終わるよ」とシンプルに伝える役割があります。
子ども向けの絵本やハリウッド映画など、世界中でよく使われています。
③映画で「Fin」が使われる理由
「Fin」を使うと、作品に独特のおしゃれさや余韻を演出できます。
観客に「物語のその後」を想像させる余白を与えるため、フランス映画や一部のアート系作品では今でも好まれています。
④「Fin」を使うとオシャレに見える?
英語圏でも、インディーズ映画やアートイベント、SNS投稿で「Fin」を使うと「センスがいい」「ヨーロッパっぽい」と感じられることがあります。
ただし、カジュアルな場面やビジネスでは「the end」を選ぶのが無難です。
⑤海外映画・アニメでの具体例
- フランス映画「アメリ」や「男と女」などのラスト
- 昔のディズニーアニメ(ヨーロッパ舞台の作品)
- 独立系短編映画や学生作品のラストで「Fin」使用例あり
会話や文章で使う「end」の自然な使い方
①「end」を名詞として使うパターン
- This is the end of the story.(これが物語の終わりです)
- We finally reached the end.(ついに終点に着いた)
- There is no end to learning.(学びに終わりはない)
②「end」を動詞として使うパターン
- The meeting ended at 3 p.m.(会議は午後3時に終わった)
- Let’s end this conversation.(この話を終わりにしましょう)
- My contract ends next month.(私の契約は来月終了します)
③ネイティブがよく使うフレーズ集
- In the end(結局・最終的に)
- At the end of the day(最終的には/結局のところ)
- To end up 〜ing(結局〜になる)
- End of story!(もう話はこれで終わり!)
④endを使った自然な英会話例
- A: Did you finish the book?
B: Yes, I read it to the end.(A:本読み終えた? B:うん、最後まで読んだよ) - A: What happens at the end of the movie?
B: I don’t want to spoil it for you!(A:映画のラストどうなるの? B:ネタバレしたくないな!) - A: Our vacation is about to end.
B: Let’s make the most of it!(A:休暇ももうすぐ終わりだね B:最後まで楽しもう!)
⑤間違いやすい“end”の使い方注意ポイント
- finishやcompleteと混同しやすいですが、「end」は“物事そのものが終わる”イメージ、「finish」「complete」は“自分が何かをやり終える”感覚が強いです。
- 「at the end」と「in the end」は意味が違うので要注意!(at the endは“場所・時間の終わり” in the endは“最終的に”)
「fin」は英語ではあまり使われないって本当?
①英語では「fin」は日常では使わない
ネイティブ英語話者が「fin」を普段の会話や文章で使うことはほぼありません。
映画やアート作品、SNSの演出など特別な場面を除き、英語で「終わり」を言うときは基本的に「end」を使います。
②映画やアートの世界では残っている
フランス映画や一部のアート作品、またはアーティスティックな雰囲気を出したい時には、今でも「fin」を使うことがあります。
③SNSなどでの「Fin」の使われ方
SNSの投稿で物語や長文の締めくくりに「Fin」と書くと、ちょっとした演出になります。
ただし、あくまでオシャレな雰囲気や遊び心を出したいときの特別な表現です。
④「Fin」で締めるときの注意点
- 英語圏のフォーマルな文書やビジネスメール、論文では使わない方が無難
- カジュアルな場やクリエイティブな発信ならOK(ただし伝わらない場合もあるので注意)
- ネイティブは「おしゃれな演出」「フランスっぽい」と感じるが、意味自体はしっかり伝わる
⑤英語ネイティブの生の声(SNS引用事例)
“If I see ‘Fin’ at the end of a movie, I think it’s a French thing, not English.”
(映画のラストで「Fin」を見かけたら、それはフランス語の演出だなって思うよ。英語じゃないね。)“We never use ‘fin’ in conversation. ‘The end’ is what we say.”
(日常会話で「fin」を使うことはまずないよ。「The end」って言うのが普通。)
finとendの違いを覚えるコツと使い分けのまとめ
①語源で覚えるのがいちばん早い
fin = フランス語(アート・演出用)、end = 英語(普段使い)と覚えておくと混乱しません。
②映画・アート=fin、日常会話=end
- 映画やアートの演出には「Fin」もOK
- 普段の会話・文章・仕事・試験では「end」を使うのが正解
③ネイティブ感を出したいなら文脈で選ぶ
- ネイティブらしさを出すには、シーンに合わせて選ぶのが大切
- わざと「Fin」と書くと、ちょっとユーモアや演出が効いて見える
④finとendを間違えない覚え方
- 「普段の英語ならend。オシャレに締めたいならfin(ただし意味は伝わるが“英語っぽくない”)」
- 「学校やビジネス、公式の場ではendを使う」
⑤Q&A:よくある疑問・間違い集
- finを英語メールで使っても大丈夫?
- ビジネスや公式のメールでは避けましょう。冗談や遊び心を伝えたいなら、親しい間柄でだけOK。
- endとfinishはどう違う?
- 「end」は“物事そのものの終わり”、「finish」は“自分が作業や行為をやり終える”感覚です。
例:I finished my homework.(宿題を終えた)/ The show ended.(ショーが終わった) - ネイティブがSNSやチャットで「fin」を使うことはある?
- たまにジョークや演出で使う人もいますが、ごくまれです。
- 終わりの言い方に他にどんなバリエーションがある?
- close, conclusion, finish, completion, terminateなど。文脈によって使い分けます。
まとめ|finとendの違いをおさらい
- 「fin」はフランス語が由来で、英語圏では特別な演出やアートで使われるだけ
- 「end」は英語本来の単語で、日常会話・ビジネス・文章で幅広く使われる
- 映画やSNSで「fin」を見かけても、ネイティブは「オシャレ演出」として受け止める
- 普段は迷わず「end」を使えば大丈夫!
英語の「終わり」表現も、こうして背景やニュアンスを知るとぐっと楽しくなりますよね。
これからはシーンに合わせて「end」や「fin」を使い分けてみてください。英語学習の小さなコツが、あなたの表現力をさらに豊かにしてくれますように。

